11日に開局10周年を迎えたABEMAは特別番組「30時間限界突破フェス」を放送。同番組の目玉企画として「ウルフアロンから3カウント取ったら1000万円」を行い、東京五輪柔道金メダリストで現在は新日本プロレスで活躍するウルフアロン(30)が、ぎっくり腰で欠場した糸井嘉男以外の6人を全員倒して1000万円を守り抜いた。
同企画は2021年放送の『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』以来、5年ぶりとなる「1000万円シリーズ」。ルールは4分一本勝負で「マットに背中をつけて3カウントを奪う」または「投げ技で一本を取る」ことで勝利となる。すべての打撃技、関節技、締め技および急所への攻撃、かみつき行為は禁止で、双方が柔道着を着用して対戦が行われた。
ウルフは第1部の中でカカロニ栗谷、ベンチプレス400キロの藤本竜希、ノッコン寺田を柔道技で瞬殺。第2部ではさらなる強豪たちと対戦した。
まず登場したのは、RIZINで活躍するMMAファイター矢地祐介。中学の先輩後輩という関係性を持つ両者だが、試合前、矢地は「これじゃただの柔道じゃねーか」とマイクを握り、ここでルール変更を要求。これを受けたウルフも「プロレス技も見せたい」と応じ、急遽、以降の試合は“締め技・関節技(腕まで)あり”のルールで試合が行われる異例の展開となった。
試合では、矢地が引き込みで主導権を握ろうとするなど、総合格闘家らしい攻めを見せ、会場は一気にヒリヒリとした空気に。しかし最後は、その動きを読み切ったウルフが寝技をかけ、試合開始から49秒で3カウントを奪取。試合を振り返り、ウルフは「引き込んでくることを想定してカバーを狙いにいった」とコメント。中学の先輩後輩として対峙した矢地も「万力みたいな力で動けなかった」と語りつつ、「頼もしい後輩」とウルフを称えた。
続いて登場したのは、身長197センチ、体重200キロの元大関・把瑠都。規格外の体格とパワーを誇る相手に、試合は開始直後から激しいぶつかり合いとなった。突進する把瑠都に対し、ウルフは距離を保ちながら冷静に対応。フェイントで隙を生み出すと、開始から43秒で得意の大内刈りを決めて一本勝ち。会場は大きく沸いた。
試合後、ウルフは「最初めちゃくちゃ怖かった。壁が迫ってくるような感覚だった」と本音を吐露。「帯を持たれたらやばいと思っていた」と語るウルフだったが、把瑠都は「速さが違う」と脱帽だった。
そしてラストは東京オリンピック柔道男子60キロ級金メダリスト高藤直寿。東海大学の先輩後輩であり、金メダリスト同士による“頂上決戦”がここで実現した。試合前、高藤について「柔道の天才」と評し、警戒したウルフ。一方の高藤も本試合を“引退試合”と位置付け、「しっかりと一本とって、これを最後に引退したい」と覚悟を示した。互いに特別な思いを背負いながら、運命の一戦がスタートした。
試合では両者一歩も譲らない高度な組み手争いと駆け引きが展開され、会場は息を呑む展開に。最後はウルフが体格差を活かし、大外刈りで一本を奪い決着。互いのプライドがぶつかり合う2分34秒の激闘の末、ウルフが勝利した。
試合後、ウルフは「先輩の最後の試合をこういう形でできて後輩冥利に尽きます」と語り、高藤も「アロンのおかげでこんな素敵な場所で試合ができて楽しかった。本当に感謝しかない」「最後に大外刈りを受けれてよかったです」とコメント。両者の絆が感じられる、感動的な一戦となった。
6人との連戦を戦い抜いたウルフは「緊張感がすごかった。無事に終わって達成感がある」と振り返った。“最も強かった相手”について問われると「栗谷さんじゃないことは確かなんですけど(笑い)」と語り、会場の笑いを誘っていた。

