<WAVE>4日◇新木場1stRING◇観衆142人

 WAVE旗揚げ以来、初のZABUN(WAVEの運営会社)所属選手のみによる興行が行われた。

 「(観客)動員は若干不安だったんですけど…」と試合前語っていたGAMI代表だが、いつもの平日・新木場大会と変わらない入りで胸を撫でおろした。

 この日、注目を浴びたのはWAVE所属の卜部夏紀(20)と、OSAKA女子プロレス所属の山下りな(24)だ。卜部は持ち前のルックスが注目を浴びる未来のアイドル候補生。山下は柔道をベースにしたパワーファイトが特徴だ。卜部は10・31後楽園、山下は11・4ボディメーカーコロシアムでそれぞれデビューしたばかり。12・30後楽園で引退を控えるGAMIと最初で最後のシングル2連戦で対決する機会が巡ってきた。

 まずは山下がGAMIを前に長所であるパワーを発揮。ラリアットやチョップでGAMIに引けを取らない怪力ぶりを見せる。続く試合では、卜部もドロップキックの連打をGAMIに打ち込み、師匠の前で成長ぶりを見せた。試合はともに目突きからの首固めで敗れて終了。GAMIは二人に対し、「山下は気持ちが空回りしているけど、前に出る姿勢はいい。卜部はぜんぜんまだアカンけど、根性だけはいいと思う」と評価し、リングを後にした。

 試合後、控え室で卜部は「GAMIさんがいて今の自分がある。そう思うと感極まりました。入門当初は根性がないとずっと言われていましたけど、今日はそこをほめてくれてひとつ認めていただいてすごくうれしいです。でも根性だけでは終わらないようにもっともっと成長したいです」と課題を口にする。そして山下も「GAMIさんには見ているだけではわからない力強さがある。言いたくないけどロックアップの時点でそれを感じた。またひとつ課題ができたので、いつかあの人に『すごい』と言わせたい」と前を向いた。