日本相撲協会は24日、8月5日に一般販売が開始される大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の前売りチケット販売について、両国国技館での窓口販売は行わないことを発表した。

 全国で約5万店舗を展開する、コンビニエンスストアで購入できることから、身近な購入方法を周知する狙いがある。また、真夏の時期に当たり、熱中症などが心配されることから、購入者への配慮もあるという。なお販売状況により、8月7日以降に窓口販売を行う可能性もあるという。

 今場所の前売り窓口販売は4月8日に始まったが、両国国技館に並んだ約200人のファンは、誰も購入できなかった。窓口販売は正午からの予定だったが、2時間前の午前10時から、ネットやコンビニ、電話での販売がスタート。1時間半後に完売してしまったためだった。「現実的にチケットの半分以上がネットでの購入」(春日野広報部長=元関脇栃乃和歌)ということもあり、今回の措置に踏み切った。

 今回の発表は、今年9月の秋場所を対象にしたものだが、今後、地方場所や来年1月の初場所以降の東京開催の場所でも、窓口販売は行わない可能性がある。