日本相撲協会の尾車事業部長(元大関琴風)は29日、年3回開催される地方場所の土俵に東京・両国国技館のものと同じ土を使用することを明らかにした。

 11月の九州場所から実行に移す。地方場所では土を現地付近で調達していたが、名古屋場所(7月)前の力士会の際や同場所中に、力士から滑りやすいなどの指摘があった。現在、国技館で用いている粘土質の荒木田土は埼玉県川越市から採取しており、各地へ約45トンを輸送する。尾車部長は「一番大事な舞台だから、それで思い切り相撲が取れるならいい。滑るから嫌だと思われないように」と説明した。