大相撲秋場所(10日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が5日、両国国技館で行われ、受検した7人全員が身長167センチ、体重67キロ以降の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、10日の初日に合格者が発表される。

 期待のモンゴル出身力士が、また1人現れた。バットバヤル・アンハバヤル改め陽翔山(19=時津風)は、身長185センチ、体重120キロの堂々とした体格で検査をパスした。モンゴル相撲の横綱だった伯父ウスフバヤルさんと、横綱白鵬の父ムンフバトさんが親交があり、福岡・希望が丘高に相撲留学。卒業後は、宮城野部屋で約1カ月過ごして、4月から時津風部屋に入門していた。

 素材の良さは、白鵬も認めている。宮城野部屋で過ごしていた時期は、ちょうど春場所が行われる3月だった。場所前の稽古では、幕下以下の力士らと相撲を取って豪快に投げる場面が目立ち、白鵬から「すぐに上に上がるよ」と期待をかけられていた。

 興行ビザ取得の準備ため初土俵は、九州場所になる予定だ。目標としている力士に「白鵬関」を挙げた若武者は「幕内に上がって横綱になりたい」と堂々と宣言した。