大相撲の元横綱日馬富士関の暴行事件で暴行現場にいたとして、20日の臨時理事会で処分を科された横綱白鵬(32=宮城野)が21日、東京・墨田区の所属部屋で、減俸処分を科されたことについて口を開いた。またこの日、東京・両国国技館で臨時で行われた、日本相撲協会による暴力問題再発防止の研修会に出席。暴力を否定する考えを示した。

 臨時理事会で処分を科されてから一夜明けて、白鵬が自らの口で処分内容について言及した。処分は、1月の給料全額不支給と2月の給料50%カット。横綱の給料は282万円のため、1・5カ月分の423万円の減俸。横綱の処分としては、07年の元朝青龍以来となった。しかし、動揺することはなかった。「自分がどうこう言うことではない。また一からやるだけです」。不服そうな表情も見せることなく、素直に受け入れた様子だった。ただ同じ横綱でありながら、1月の給料全額不支給だけと処分に差が出た鶴竜に関しての質問には無言を貫いた。

 元日馬富士関の平幕貴ノ岩への暴行事件を受けて、臨時で行われた研修会に出席した。研修会は力士、親方ら全協会員を対象にして行われ、八角理事長(元横綱北勝海)らが講話を行い、白鵬は最前列で聴講した。約1時間行われた研修会後「あらためて暴力はいけないという認識を、私自身もそうですし、若手も持ったんじゃないか。頑張っていくだけです」と述べた。

 11月の九州場所中に暴行事件が発覚して以降、土俵内外で騒がしい日が続いている。冬巡業中も「疲れがなかなか取れない」とこぼしていたが、この日は一層、疲労感が増していた。20日の臨時の横綱審議委員会(横審)の会合では、かち上げや張り手などの取り口を指摘された。加えて処分も科されたことで初場所は、真価が問われる場所になる。【佐々木隆史】