横綱稀勢の里(31)ら田子ノ浦部屋の力士が7日、同じ町内に完成した東京・江戸川区立小岩小の「相撲道場」で、稽古を行った。昨年2月、稀勢の里の初優勝と横綱昇進の報告会が同校で開催された際、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が「相撲を子どもたちに教えることで地元に貢献できる」と普及のための稽古場造りを要望。これに同区が応え昨年末に完成した。

 更衣室やトイレなどを含め約180平方メートルと広く、天井が高く自然光も入るため開放感も抜群。相撲部屋と遜色ない造りに四股、すり足で汗を流した稀勢の里も「地元に貢献できるのはいいこと。広くて素晴らしい施設で土もいい。気持ちよく稽古できた」と笑み。大関高安も「相撲界のためにもなる」と話した。多田正見区長によると今後の活用法は未定ながら「わんぱく相撲など指導していただければ」と地域の活性化に期待していた。