大相撲の健康診断が5日、東京・両国国技館内の相撲診療所で行われた。初場所を右膝後十字靱帯(じんたい)損傷で途中休場した小結阿武咲(21=阿武松)が、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)での再起を誓った。

 昨年12月は155キロだった体重が、165キロにまで増量。「いろいろやっています」とトレーニング効果が出てきているという。「2018年はちゃんと考えようと。新しい自分を。アスリートとして体と向き合おうと思った。上位でしっかり勝てるように」と、昨年九州場所で新三役に昇進したことで意識が変わった。

 それだけに初場所の途中休場は「悔しかったです。(他の力士が)うらやましかったです」と、歯がゆい思いがあり「相撲が好きで好きでしょうがないと、あらためて思いましたね」と相撲愛を再確認した。「自分は瞬発力、スピード、体の柔らかさがウリなので、それを生かしていきたい。課題はまだまだある」と、春場所に向けてさらなる進化を遂げる。