大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が5日、名古屋市の部屋で稽古後、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)の休場を表明した。年6場所制となった1958年(昭33)以降の横綱では、貴乃花を抜いて単独最長の8場所連続休場となった。前日4日まで3日連続出稽古を行い、出場を目指したが、左大胸筋などのけがからの完全復活には遠く、断念した。

<稀勢の里 一問一答>

 -休場の理由は

 稀勢 体はだいぶ良くなったが、もう1つ2つ、ほしいというのがあり、万全でやりたい気持ちだった。

 -いつ決断したか

 稀勢 昨日(4日)の稽古が終わってから。全体的に物足りなさがあった。

 -8場所連続休場だが

 稀勢 しっかり、来場所に向けてやりたい。

 -苦渋の決断だと思うが

 稀勢 自分の気持ちとして納得がいかなかった。

 -番数も増やしていくか

 稀勢 やればいいというわけではないが、自信になるようにやっていきたい。

 -はい上がりたい、燃えるような気持ちはあるか

 稀勢 それは思っている。筋力的にも、だいぶ良くなっている。左(からの攻め)は自然に出るようになった。あとは質を上げていくだけ。もっともっと自分に厳しくしていきたい。

 -白鵬との稽古後に「目覚めた」と話した意味は

 稀勢 ちょっとしたこと。(相撲勘?)はい。

 -次の出場場所は進退問題に発展するが

 稀勢 そういう気持ちで今場所もやってきた。(復活への気力は)もちろんある。(覚悟は?)ある。