初の一人横綱として臨んだ稀勢の里(32=田子ノ浦)が、痛恨の黒星発進となった。小結貴景勝にはたき込みで敗れた。今場所は白鵬、鶴竜の2横綱が休場。9月の秋場所で9場所ぶりに皆勤して10勝5敗と、復調気配を漂わせた直後に、優勝争いが求められる状況となっていた。

幕内後半戦の阿武松審判長(元関脇益荒雄)のコメント「稀勢の里は調子がいいだけに前のめりになっていた。相手を突きだしてやろうという気持ちに、わながあった。もう少し落ち着けばよかった。筋肉のかたまりになって攻めてくる貴景勝は、一番やりづらい相手だろう」