日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青柳隆三委員長=弁護士)は7日、さる4日の稽古中、ともに拳を振り挙げ暴行騒動を起こした宮城野部屋の幕内力士・石浦(29)と幕下の宝香鵬(30)から都内で事情聴取した。

前日6日、調査と処分意見の答申を委嘱されたことを受けて実施。立ち合った同協会の宮田主事は「事実調査をした。明日以降も調査を続ける」と話し、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)からも事情を聴くことを明かした。その場にいて仲裁した横綱白鵬からの聴取については明言は避けた。

この日の稽古後、石浦は「ずっとここ数日、反省しています。自覚が足りなかった。両者熱くなったけど番付で上の自分が冷静になって、口で言うなり対応できなかったのが情けない」と猛省。この日、明治神宮で行われた奉納土俵入りで本来は、横綱白鵬の露払いを務めるはずだったが「ご迷惑をかけたから親方とマネジャーに伝えた」と辞退した。初場所も「何かしら(の処分が)あるので」とこの日同様、同じ伊勢ケ浜一門の照強が務めることになる。同委員会の答申を受け理事会で処分は審議されるが、出場停止や自主的な休場の可能性もある。