尾車部屋の成長株、東序二段84枚目竹岡(18)が7戦全勝で序二段優勝を飾った。西序二段75枚目生田目(18=二子山)に立ち合いから低い当たりで攻め込み、最後は相手が前傾になったところでタイミング良く引き落とした。「しっかり自分の押し相撲を稽古していた。イメージ通りの相撲だった」と納得の表情を見せた。

東京・両国出身で国技館がお膝元。「ちょんまげをつけたかった」と力士にあこがれ、小学校4年生から相撲を始めた。新潟海洋高では十和田大会で団体準優勝メンバー。身長は173センチと小柄だが、鋭い出足と押し相撲が持ち味だ。あこがれは部屋付きの中村親方(元関脇嘉風)。この日の取組前には中村親方から「しっかり自分の相撲を取り切れ。人に見せられない格好の悪い相撲を取るな」と言葉をもらったという。

「7勝できてとてもホッとしている。しっかり稽古でやってきたことを場所で出せるように、支度部屋では準備してきた。自分の全身全霊を出せるように意識した」。序二段優勝の自信を力に、さらなる番付上昇を目指す。