大相撲初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の出場に注目が集まる横綱鶴竜(35=陸奥)が3日、都内の部屋で稽古始めを行った。

報道陣の電話取材に応じ、「(昨年は)本当にひどい年だったなと思います。(今年は)いい年にしたいなという気持ちは持っています。新たな年が始まるわけですから」と昨年を振り返り、今年の意気込みを語った。

腰痛などの影響で昨年に皆勤したのは3月の春場所のみ。3場所連続休場中で、昨年の11月場所には横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議を下されるなど、厳しい状況に立たされている。相撲人生を懸けて土俵に上がることになる初場所出場については「まだ何日かあるので、そこで稽古ができて体の調子がもっと上がってくれば、そこで判断できると思う」と慎重な構えを見せた。

相撲を取る稽古は、年末の12月24日の番付発表前後に平幕の霧馬山相手に行ったという。「久しぶりに体の調子を確かめながら」と稽古当時を振り返り、「何て言うんですかね、状態はいいと思う。後は間隔があいているのでそこを取り戻せば」と相撲勘を取り戻せるかどうかが出場の鍵を握る。

腰痛の状態も改善されたという。「せっかくいい感じで動いているので、無理し過ぎないようにしたい。場所が近いので、腰が痛くなったり、どこか痛みが出るというのは避けたい」と話した。