“業師”として人気の東十両10枚目宇良(28=木瀬)が、会心の相撲で白星発進した。

三役経験を持つ西十両9枚目琴勇輝のもろ手突きを下からかいくぐり、一気に押し出した。十両復帰2場所目の初日を白星で飾り「前に出ることができて良かった」と喜んだ。

1都3県で緊急事態宣言が発出され、角界でも新型コロナウイルスの新規感染者が続出するなど、場所の開催も危ぶまれただけに宇良は「今場所(開催)できたのが奇跡に近いものだと思う」と話す。感謝の気持ちを持ちつつ「場所が開催されて自分は精いっぱい頑張りたい」と意気込んだ。

十両では28人中9人の力士が休場し、土俵入りでは力士間の間隔が通常よりも広かった。「間隔が分からなかった。いつもはもうちょっと詰めてた。(土俵に上がってすぐに)最後の方が呼ばれて、そういう流れでびっくりした」と話していた。