西幕下筆頭の貴健斗(25=常盤山)が、来場所の新十両昇進を確実にした。

7番相撲で東幕下8枚目村田を押し出して5勝2敗とした。立ち合いから相手を突き起こし、出足に任せて一気の攻めだった。

関取の座をほぼ手中に収めた。アマチュアでは高校相撲の強豪、鳥取城北高3年時に主将を務めるなど活躍。14年初場所が初土俵で、将来の関取候補として期待を集めたが、幕下上位で停滞する期間が長かった。「だいぶ時間がかかったけど、いろんなことがあって、力をつけてこられて良かった」と大粒の汗をぬぐった。

大関貴景勝の付け人を務め、場所前はともにバーベルを扱ったトレーニングに励み、助言ももらってきた。「体の使い方とかを(貴)景勝関に教えてもらって、それも力になって本場所に生きている」とうなずいた。

来場所から関取として土俵に上がる見通し。「来場所は15日間強い相手と当たる。稽古していかないと」と、さらなる成長を誓った。