元中学横綱の17歳のホープ、東幕下21枚目の吉井(時津風)が初めて番付に載ってから10場所目で初めて負け越した。豊翔を突き放して攻めたが、うまく体を寄せられて寄り切られた。吉井は「背中に持っていたものがドッと下りた感じ。負け越さない人はいないんで、気にしないようにしてきた。でも、悔しいですね」と言った。

大勝ちはないが、負け越しもない。じわじわと番付を上げてきたが、幕下上位の壁にぶつかった。「幕下20枚目台までくるとそう簡単にはいかないと思った。今場所は気が入っていないところがあった。稽古します」。初めての試練は、先への財産となる。「あと2番勝てば落ち方も違う。集中して立て直したい」と切り替えを強調した。