今場所注目の両力士が、この日も勝って無傷の6連勝とした。進退をかける横綱白鵬(36=宮城野)は、北勝富士(28=八角)をはたき込みで、大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)も巨漢の逸ノ城(28=湊)を寄り切りで、ともに平幕相手に危なげない相撲で幕内トップを守った。

協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は、白鵬の一番を「圧力があったということ」と短い言葉で評した。突き押しの北勝富士を立ち合いで受け止め、下がりながら前のめりに出てくる相手を冷静に距離を取ってはたき込んだ。完敗した愛弟子の相撲には「もっと足を送らないといけない。そうしないと押せない。粘り強く勝ちに行くことが大事」と課題を指摘。ここ数日間の相撲を含め白鵬の充実ぶりを「後ろを向いても勝っている。心が粘れていて精神的にも、だいぶ戻っている」と評価していた。