東幕下3枚目北の若(21=八角)が、東十両14枚目旭秀鵬(33=友綱)を外掛けで破り、5勝目を挙げて来場所の新十両昇進を濃厚にした。

旭秀鵬に左下手を許し、土俵際で下手投げに振られた。「振ってくると思った」と想定内だったといい、耐えて右足の外掛けを決めた。「最後まで冷静に自分の相撲が出来た」と納得の一番だった。

これで来年1月の初場所での新十両が濃厚となった。埼玉栄高で高校横綱に輝き、卒業後の19年春場所で初土俵を踏んだ。順調に番付を駆け上がったようにも思えるが「少し時間がかかったと自分では思っている」と満足せず。むしろ「やっとスタートラインに立てたと思う。気を抜かずにやりたい。背伸びすることなく、焦ることなくやっていきたい」を気を引き締めた。