琴恵光が再出発の場所で早々と勝ち越しを決めた。立ち合い張ってもろ差しになると、出足の勢いそのまま寄り切る速攻相撲。

11日目での勝ち越しは、20年7月場所以来で自己最速タイとなった。先場所は初日から7連敗を喫して3勝12敗。「先場所の悔しい気持ちを忘れずに稽古して、それがつながって良かった。(残り4日間も)攻める意識で土俵に上がりたい」と、充実した表情だった。