大相撲で西前頭10枚目の碧山(35=春日野)が日本国籍を取得したことが、16日付の官報で告示された。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、現役引退後に親方として日本相撲協会に残る資格を得た。

碧山は田子ノ浦部屋に入門して09年名古屋場所で初土俵を踏んだ。師匠の田子ノ浦親方(元前頭久島海)の急死により、12年2月に春日野部屋に移籍。190センチ超の身長と200キロ近い体重を生かした突き押し相撲で、14年九州場所で新関脇に昇進した。技能賞を1度、敢闘賞を4度獲得している。

欧州出身で日本国籍を取得した力士は、ブルガリア生まれの鳴戸親方(元大関琴欧洲)がいる。