伝説の大横綱以来の新関脇Vもあるか。若隆景(27=荒汐)が全勝で走っていた高安を寄り切り、優勝争いトップに並んだ。新関脇で優勝を飾れば、1936年(昭11)5月場所の双葉山以来86年ぶりの快挙となる。関脇で2桁勝利は大関どりの起点となり、今場所の主役に躍り出てきた。大関貴景勝は1敗だった平幕の琴ノ若を突き落とし、勝ち越してかど番を脱出した。

▽1敗 高安、若隆景 ▽2敗 御嶽海、琴ノ若


春場所11日目の取組模様を写真で振り返ります。


大相撲春場所 全取組結果

高安、無傷の連勝「10」 若隆景、琴ノ若1敗守る 新大関御嶽海2敗に後退/10日目写真特集

八角理事長「最高の相撲」新関脇対決制した9勝若隆景、全勝高安と11日目の大一番に期待

琴ノ若1敗守った 祖父元横綱琴桜以来、鎌谷家49年ぶりVチャンス「自分の相撲取りきるだけ」

御嶽海が新大関優勝へ痛恨の2敗目 また学生時代からの好敵手・北勝富士にやられた

貴景勝かど番脱出に王手 トップ高安とは3差も出場最高位の意地を見せる

元貴源治の貴賢神がRIZINトリガー3で総合格闘技デビュー、関根“シュレック”秀樹と対戦



千代丸(4勝7敗)押し出し一山本(4勝7敗)

☆一山本(千代丸に)前回は押して引かれて負けたので、今場所は引かれた時に押し切る気持ちがよかったのかなと思います。(負け越しまであと1敗で)子供のころから夏休みの宿題をギリギリまで残していたタイプなのでしっかり頑張ります。

★千代丸 立ち合いはもろ手でくると思っていた。そこから対処していこうと考えていたが、受け止めきれなかった。(7敗目に)思い切り前に出て、相撲をとろうと思います。

立ち合いで千代丸(左)を攻める一山本(撮影・小沢裕)
立ち合いで千代丸(左)を攻める一山本(撮影・小沢裕)

錦木(7勝4敗)はたき込み千代大龍(5勝6敗)

★錦木 はたかれたが前に攻めたんでよかった。(勝てば幕内で18年九州場所以来の勝ち越しだった)勝ち越したいから気負うこともあるかもしれないが、しっかり相撲をとっていきたい。

千代大龍ははたき込みで錦木(左)を破る(撮影・小沢裕)
千代大龍ははたき込みで錦木(左)を破る(撮影・小沢裕)
千代大龍(右)は錦木をはたき込むで破る(撮影・前岡正明)
千代大龍(右)は錦木をはたき込むで破る(撮影・前岡正明)

栃ノ心(8勝3敗)吊り出し照強(4勝7敗)

☆栃ノ心 久しぶりですね、勝ち越し。8場所ぶりですかね。まだまだ頑張れるとその気持ちでやってきた。

栃ノ心(右)はつり出しで照強を破る(撮影・小沢裕)
栃ノ心(右)はつり出しで照強を破る(撮影・小沢裕)

妙義龍(5勝6敗)押し出し(4勝7敗)

☆妙義龍(輝と)対戦成績あまりよくなかったんじゃないですかね。突きを見てしまっていたが、足を止めずにとれた感じですね。

輝(左)を土俵際へ攻め込む妙義龍(撮影・小沢裕)
輝(左)を土俵際へ攻め込む妙義龍(撮影・小沢裕)

荒篤山(5勝6敗)はたき込み碧山(5勝6敗)

★荒篤山 明日から4日間、自分から前に出ようと思う。(疲れなど)変わらずいつも通りです。

碧山は荒篤山(手前)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)
碧山は荒篤山(手前)をはたき込みで破る(撮影・小沢裕)

翔猿(5勝6敗)送り出し天空海(3勝8敗)

☆天空海 今場所1番いい相撲が取れた。初めてがっちりまわしをつかめた。(翔猿が)投げにきたけど落ち着いていけた。

天空海(右)は翔猿を送り出しで破る(撮影・小沢裕)
天空海(右)は翔猿を送り出しで破る(撮影・小沢裕)

琴勝峰(6勝5敗)とったり佐田の海(3勝8敗)

★琴勝峰 立ち合いが雑というか、腕ばかりで足が出ていなかった。

佐田の海(右)はとったりで琴勝峰を破る(撮影・小沢裕)
佐田の海(右)はとったりで琴勝峰を破る(撮影・小沢裕)

千代翔馬(4勝7敗)寄り切り豊山(6勝5敗)

☆豊山 途中で突き切れなくて左を差してしまったけど、落ち着いて取れた。稽古場でも四つになる稽古をしているので(成果が)出て良かったです。

豊山(左)は千代翔馬を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
豊山(左)は千代翔馬を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

北勝富士(6勝5敗)寄り切り志摩ノ海(6勝5敗)

☆北勝富士 休まないように、スピードを意識してできたのがよかった。低く辛抱強く前に出るのが自分の強み。それができたのかなと思う。

北勝富士(左)は志摩ノ海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
北勝富士(左)は志摩ノ海を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

隠岐の海(3勝8敗)突き出し石浦(1勝4敗6休)
隠岐の海(右)は石浦を突き出しで破る(撮影・小沢裕)
隠岐の海(右)は石浦を突き出しで破る(撮影・小沢裕)

琴恵光(7勝4敗)すくい投げ遠藤(7勝4敗)
遠藤は琴恵光(左)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)
遠藤は琴恵光(左)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)

霧馬山(7勝4敗)寄り倒し若元春(7勝4敗)

☆若元春 左四つ組んだけど、四つ自体は相手も十分だったので。(自分は)挑戦者、負けて元々だと思っている。いい相撲を取れるように頑張りたい。

若元春は霧馬山(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)
若元春は霧馬山(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)
若元春は霧馬山(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)
若元春は霧馬山(右)を寄り倒しで破る(撮影・小沢裕)

逸ノ城(7勝4敗)突き出し明生(1勝10敗)

☆逸ノ城 よかったと思います。中に入れるとうるさい相手なんで、入れさせないようにした。(残り4日)しっかり前に出る相撲をいとっていきます。

逸ノ城は明生(左)を突き出しで破る(撮影・小沢裕)
逸ノ城は明生(左)を突き出しで破る(撮影・小沢裕)

玉鷲(5勝6敗)小手投げ宇良(1勝10敗)

☆玉鷲(宇良を小手投げ)きれいに投げられたけどダメですね。前に出ないといけないし、右も甘い。反省、けっこうしています。

玉鷲(右)は宇良を小手投げで破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(右)は宇良を小手投げで破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(右)に小手投げで敗れた宇良は土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)
玉鷲(右)に小手投げで敗れた宇良は土俵下へ転げ落ちる(撮影・小沢裕)
玉鷲に小手投げで敗れた宇良は土俵下へ転げ落ち審判を務める玉垣親方(右)に直撃する(撮影・小沢裕)
玉鷲に小手投げで敗れた宇良は土俵下へ転げ落ち審判を務める玉垣親方(右)に直撃する(撮影・小沢裕)

大栄翔(5勝6敗)渡し込み豊昇龍(5勝6敗)

☆豊昇龍 思い切りやろうと思っていたので、何より勝って良かった。調子は悪くないけど、気持ちの問題かなと思う。今日の相撲で何より勝って良かった。明日から1日一番で頑張りたい。

豊昇龍(左)は渡し込みで大栄翔を破る(撮影・小沢裕)
豊昇龍(左)は渡し込みで大栄翔を破る(撮影・小沢裕)

隆の勝(2勝9敗)押し出し阿武咲(5勝6敗)
阿武咲は隆の勝(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
阿武咲は隆の勝(左)を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

若隆景(10勝1敗)寄り切り高安(10勝1敗)

☆若隆景 下からよく攻められたと思います。とにかく一生懸命集中して、自分の相撲がとれたのでよかったと思います。

若隆景(右)は高安を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)
若隆景(右)は高安を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)
若隆景(右)は高安を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)
若隆景(右)は高安を寄り切りで破る(撮影・前岡正明)
1敗を喫した高安(左)は勝ち名乗りを受ける若隆景を見つめる(撮影・小沢裕)
1敗を喫した高安(左)は勝ち名乗りを受ける若隆景を見つめる(撮影・小沢裕)
懸賞金を手にする若隆景(撮影・小沢裕)
懸賞金を手にする若隆景(撮影・小沢裕)

正代(6勝5敗)突き落とし宝富士(3勝8敗)

☆正代 序盤から苦しい展開だったので、白星が先行したことは気持ち的にも余裕が出てくると思う。

正代は宝富士(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)
正代は宝富士(左)を突き落としで破る(撮影・小沢裕)

阿炎(6勝5敗)引き落とし御嶽海(9勝2敗)

★阿炎 胸を借りるつもりで臨んだ。新関脇だからとかじゃなく、相手も研究してきていやなこともやってくる。それを超えるぐらい強くならないと。

御嶽海(左)は阿炎を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
御嶽海(左)は阿炎を引き落としで破る(撮影・小沢裕)
舌を出しながら懸賞金を手にする御嶽海(撮影・小沢裕)
舌を出しながら懸賞金を手にする御嶽海(撮影・小沢裕)

琴ノ若(9勝2敗)突き落とし貴景勝(8勝3敗)

★琴ノ若 どんな形でも思い切りいこうと。気持ちでは負けないようにいきました。切り替えて、また明日に準備してやっていきたい。

貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)
貴景勝(右)は琴ノ若を突き落としで破る(撮影・前岡正明)