優勝争いは、3敗で追っていた平幕の3人が、いずれも敗れ4敗に後退。場所は残り3日で、まだ優勝の可能性は残すものの、番付上位の3人に優勝争いは絞られつつある。

過去7勝5敗と苦戦している関脇大栄翔(28=追手風)を危なげなく押し出しトップの2敗をキープした横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)について、報道陣のリモート取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「密着したのが良かった」とひと言。取組前に「大栄翔に突っ張らさせず、思うように取らせないこと。距離感、間を置かないこと」と話していたが、その通りの展開となった。優勝争いは3人に絞られつつあるか? という問い掛けに「そうでしょうね」と答えた。

やはり2敗で横綱とトップを並走する平幕の逸ノ城(29=湊)については「今場所は積極的に前に出て圧力をかけているのがいい。落ち着いているし(マイナスの)緊張感もないでしょう」と充実ぶりを語った。3敗の翔猿(30=追手風)を退けた一番も「圧力をかけて思うように動かさなかった」と落ち着きを評価。初優勝のかかる残る3日で上位戦のない逸ノ城について「自分の力を出せば勝てる相手ばかり。平常心で力を出せれば」と語った。

この2人を1差で追う大関貴景勝(25=常盤山)は、同じ3敗の錦木(31=伊勢ノ海)の挑戦を、アッサリと押し出しで退けた。残る3日、横綱と大関、関脇若隆景戦を残す貴景勝に、同理事長は「このまま行くしかない」と背中を押すように話した。

【写真特集】照ノ富士-大栄翔、翔猿-逸ノ城ほか 東大出身の須山が勝ち越し/名古屋場所12日目