大相撲の夏巡業が5日、東京・立川市で始まった。コロナ禍前の19年12月の冬巡業以来、約2年8カ月ぶりの開催。横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)は「久しぶりの巡業なのでお客さんを喜ばせるように頑張ります」などと抱負を述べた。

横綱昇進後としては初の巡業参加となる。両膝のケガや内臓疾患などにより、大関だった17年名古屋場所から途中休場や全休が続き、復帰となった19年春場所では序二段からの再出発。とんとん拍子で番付を上げて20年初場所で十両復帰も、すでにコロナ禍だったため巡業は行われていなかった。そのため「自分としても(序二段に)落ちてから上がるのに5年ぐらいかかった。久しぶりだから。協会員の1人として責任を果たしたい。ファンがあってこその大相撲なので」と横綱としての責任感を口にした。

土俵上での稽古は当然大事だが、横綱としての心得も持ち合わせる。「横綱になるまではがむしゃらに強くなりたいでやってきたけど、横綱になってからは責任というか、勉強しないといけないことがたくさんある。これからしっかり学びたい」と話した。

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