大相撲九州場所を最後に引退した元幕内の豊山(29=本名・小柳亮太、新潟市出身)が6日、新潟市役所を訪れ、中原八一市長(63)に引退の報告をした。

豊山は「豊山新潟後援会」の会長でもある中原市長に「ご尽力をいただきありがとうございました」と感謝を述べた。「活躍をみんなで応援し、楽しんでいたと思います」と話した中原市長は、両ひじのケガが引退のきっかけになったことに触れ「厳しい世界。大変でしたね」とねぎらった。

中原市長は会長に就任して2年目。コロナ禍のため取り組みを直接観戦することはできなかった。豊山は「見ていただきたかったです」と残念そう。また、来年に断髪式を予定していることを明かし「ぜひ、まげにハサミ入れてください」と要望すると、中原市長も「都合がつくように調整したいです」と応じた。

11月28日に日本相撲協会に引退届を提出後、初めて地元を訪れた。この日は7年ぶりというスーツ姿。「なれないです」と笑う。「応援していただけることは普通ではないと常々思っていた。新潟のみなさんの声援に背中をして押していただきました」と地元の応援にも感謝した。

今後は東京を拠点にパーソナルトレーナーとして活動する予定。「ケガをするたびに体について勉強した。ケガに苦しんでいるアスリート、ケガを予防したいと思っている一般の人などに伝えられたら」と話した。