相撲界に190センチ超の“ビッグツインズ”が誕生した。日本相撲協会は4日、東京・両国国技館で春場所の新弟子検査を行い、宮城・石巻市出身で兄の飯野錬、弟の禅(ともに18=伊勢ノ海)の双子兄弟が受検。錬は192センチ、178キロ、禅は191センチ、180キロと、この日、受検した33人(ほか欠席が1人)中、2人で身長と体重のNO・1&2となった。ともに相撲経験はないが、宮城水産高柔道部で、団体戦、個人戦ともに県8強入りしている。

ともに2日前に上京したばかりで「緊張している」と、声をそろえた。錬は「1つ1つ、教えてもらったことを覚えていきたい」と相撲の技術だけでなく、部屋での生活にも早くなじみたい様子。禅は「基礎とかを早く学びたい」と、まずは四股やすり足など、稽古のやり方を知りたいと話した。それでも「1人でいるよりも全然いい」と声をそろえ、身近に兄弟がいることが心強い。兄弟仲も「仲は良いです」という。

しこ名もすでに決まっており、錬が「達ノ海(だてのうみ)」で、禅は「達ノ森(だてのもり)」となる。錬は「少しでも多くの人に頑張っている姿を見せたい」、禅は「応援してくれる人に応えたい」。兄弟は、そろって前を見据えて力強く誓った。