新大関の霧島(27=陸奥)が、初日から休場することを決めた。日本相撲協会に「右肋骨骨挫傷で約3週間の安静加療を要する見込み」の診断書とともに休場届を提出した。20年秋場所以来4度目の休場で、これにより、初日の対戦相手の錦木の不戦勝となった。新大関の休場は20年11月場所の正代以来で、初日から休場は2000年夏場所の武双山以来23年ぶりとなった。

師匠の陸奥親方(元大関霧島)によると、激しい背中の痛みで、この日朝まで3日連続で稽古を休んでいた。「1年ぐらい前から肩甲骨の奥の方に炎症を起こしている。あばらとの間。痛み止め(注射)を打てないところらしい。おととい(7日)の夜に急に痛くなって寝られなかったらしい」と説明した。

現在は痛み止めの飲み薬を服用している。この日の朝稽古後の時点で、同親方は「痛みが取れなかったら、無理してやらせようとは思っていない」と話していた。ただ、本人は強い出場意欲を持っているといい朝から診察を受けている病院の診断が出るまで「待ってください」との申し出があったという。だが、結局、出場はかなわなかった。