序ノ口は西18枚目の安大翔(18=安治川)が7戦全勝で優勝を飾った。ただ1人6戦全勝で迎えた7番相撲で、優富士(伊勢ケ浜)を立ち合いから一気の攻めで押し出した。「緊張しましたけどホッとしました」と笑顔を浮かべた。

「安治川部屋初の優勝を目指してきました」。元関脇安美錦の安治川親方が独立した部屋から初の優勝力士となった。

三本木農高で実績を残し、多数の部屋から誘いがあった中で、安治川親方の熱意にひかれた。「一番熱心だった。『おまえと話がしたい』と20分だけの時間でも飛行機で会いにきてくれた。自分を愛してくれていると感じました」。そんな師匠の愛にまずは結果でこたえた。

「目標は3場所で幕下。簡単ではないと思いますが自分の相撲をとれるようにしていきたい」。今度は部屋初の関取へ。長く厳しい戦いに臨む。