大相撲秋場所(10日初日東京・両国国技館)でかど番の大関霧島(27=陸奥)が、横綱の期待に応える。

秋場所に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が2日、東京・両国国技館で一般公開され、霧島は大関貴景勝、豊昇龍らと相撲を取り13勝4敗だった。

上位同士の白熱の申し合いを終えた後には横綱照ノ富士の胸を借り、息も絶え絶えにぶつかり稽古を行った。「自分のためにやり切ろうと思ってました。感謝したいです」と話した。

照ノ富士から「一番横綱に近い」と期待され、稽古後には今の地位で満足しないよう発破をかけられたという。霧島自身もその思いは強い。

貴景勝が12番(6勝6敗)、豊昇龍が12番(7勝7敗)と大関陣の中では最多の番数を記録し、「そこで一つ負けないという強い気持ちでした」と振り返った。力強い取り口に加え、口ぶりにも自信があふれていた。【平山連】