7度目のかど番の大関貴景勝(27=常盤山)が、西前頭2枚目朝乃山との2年半ぶりの対戦を制した。取組前まで通算5勝4敗の朝乃山との顔合わせは、互いに大関だった21年春場所以来で、直近は貴景勝が2連勝していた。雪辱を期していた朝乃山を返り討ちにした格好で、3勝1敗に星を伸ばした。

初日こそ同体取り直しの末、前頭北勝富士に敗れたが、その後は持ち前の突き、押しで2日目は小結錦木、3日目は前頭明生に連勝していた。前日3日目の取組後には、朝乃山戦に向けて「どっちにしても当たる相手。明日は明日。オンとオフを切り替えて、集中してやりたい。誰とやるにしても、100%を出していかないといけない」と、特別な意識がないと強調していた。3連勝を飾り、5日目は阿炎戦。優勝した初場所以来の4連勝を目指す。