優勝争いでトップを走る2敗力士の2人は、先に土俵に上がった熱海富士(21=伊勢ケ浜)が、高安(33=田子ノ浦)に押し出しで下し、先場所に続く11勝目をマークした。

大関霧島(27=陸奥)も関脇大栄翔(30=追手風)を、はたき込んで2敗を堅守。また、3敗で追っていた琴ノ若、一山本は、ともに敗れ4敗に後退した。

取組後、14日目の取組編成会議が開かれ、両者の直接対決が決まった。これにより、優勝争いは霧島と熱海富士の2人に絞られた。

14日目の割(取組)が13日目の打ち出し後に開かれた取組編成会議で決まった。これまでは千秋楽の割のみが、14日目打ち出し後に決まっていたが、今回はそれをさらに1日前倒しする格好となった。コロナ禍で無観客開催だった20年春場所以来の異例の措置を、幕内後半戦の浅香山審判長(元大関魁皇)は「(13日目の)取組が終わった後に(優勝争いなど)状況が固まった方が割が作りやすいし見応えがある(割が組める)から」と説明した。

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