大相撲初場所(来年1月14日初日・両国国技館)で初の綱とりに挑む大関霧島(27=陸奥)が、押し負けない体作りを目指し150キロ台に増量する考えを示した。26日、都内の部屋で稽古し、「むりやり太るのではなく、動ける体のまま150キロにいきたい」と言い、約3週間後に控える場所に向けて肉体改造を図るという。

冬巡業早々に風邪をひいて調整の遅れも心配されたが、この日の稽古を終えた表情からは明るかった。「体重が減った割には体も張っている」と前向きで、「今から焦ってどうするんですか。まだ3週間ありますから」。

2度の優勝と初めて年間最多勝(62勝)を獲得した今、乗りに乗っている27歳。「しっかり良い稽古ができれば大丈夫」と自信がうかがえる。さらなる進化を期すべく、増量化にもチャレンジする。

初優勝を飾った春場所前は148キロ、2度目の優勝を飾った九州場所前は147キロあった。過去の経験を引き合いに出し、「体重があれば立ち合いから、あまり下がらず、自分からいける」と力説。風邪をひいて食欲が落ちると体重が減りがちになるため、現在は142キロに落ちた。厳しい稽古をしながらここから8キロ増やすために、妻ホランさんの手料理も頼りにしながら目標達成に挑む。

この日は相撲は取らず、黙々とチューブやダンベルを使った筋力トレーニングをして調整に励んだ。今後は出稽古を交えながら、徐々に仕上げていく。【平山連】