幕内経験者で西幕下2枚目の北はり磨(37=山響)が白星発進した。

一番相撲で對馬洋(境川)と対戦。立ち合いから強く当たって押し込むも受けられ、逆に押し返されて引いてしまう展開にも冷静だった。体を開きながら突き落とし、「ちょっと差されたけれど、しっかり抜け出れた」と納得の表情を浮かべた。

20年秋場所以来の関取復帰を目指す37歳に、限界の二文字は見えない。「若手なんで」とジョークを飛ばす余裕もみせ、「半年前はこの地位で(相撲を)取れると思っていなかった。楽しんでます」と心の底から相撲に没頭している様子だ。先場所は七番相撲で聖富士(伊勢ケ浜)に惜しくも敗れて6勝1敗に終わり、十両返り咲きを逃した。同じ轍(てつ)は踏むまいと戒め、「全部勝つつもりでいきます。一番、一番勝っていきたい」と決意を込めた。

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