東前頭4枚目の高安(35=田子ノ浦)が単独トップに立った。1敗同士の対決となった大関大の里を寄り切って9勝目をマークした。
「落ち着いて臨みました。大関は当たりが強いので負けないように当たりました。左がしっかり入ったので流れが良くなりました。しびれますね。ああいう状況で勝つことできてうれしいし、気持ちいいですね」
今場所前に35歳になったベテランが、悲願の初優勝を目指してスパート体制に入った。8日目には横綱豊昇龍を破り、2年半ぶり6個目の金星を獲得。9日目には大関琴桜を撃破し、この日も大関戦で勝利。元大関の実力者が、3日間で1横綱2大関を次々なぎ倒した。
ちょうど20年前の春場所でデビューした。自己最高位は大関。長い土俵経験でさまざまなことを経験してきた。前日の取組後には、「いまが1番楽しい。年を重ねるごとにいろいろなことが分かってくる。いまは相撲の醍醐味(だいごみ)を味わっている。千秋楽まで盛り上げたい」と話していた。
「やること一生懸命、いつも通り、千秋楽まで取りたいです」
これまで数え切れないほど優勝争いに加わってきたが、まだ賜杯を抱いたことはない。悲願成就へ、大きな関門を突破。残り5日間、全力を振り絞る。

