先場所優勝で、初の綱とりに挑んでいる大関大の里(24=二所ノ関)が、苦しみながらも11連勝を飾った。
取組前まで2敗の相撲巧者、小結若隆景に、得意の右差しも、左おっつけも封じられた。さらに、もろ差しを許す絶体絶命の体勢。それでも“命綱”の右上手を最後まで離さず、体を預けて寄り倒した。前日20日までに重ねた10勝とは違い辛勝。取組前までの対戦成績は2勝2敗と互角で、今場所好調の難敵に退け、大きなヤマを乗り越えた。前日10日目を終えて4人いた2敗は、横綱豊昇龍1人だけとなった。その中で無敗を守り、4度目の優勝に一段と近づいた。
取組後は「しっかり集中して取れた。危なかったけど、流れでいけたと思う。ここからまた、しっかり集中していきたい」と、胸をなで下ろしつつ、12日目以降へと気持ちを引き締めた。「こういう形で勝って(内容は)良くなかったので、明日(12日目)から集中し直して頑張りたい」と力説。いよいよ4度目の優勝が、そして横綱昇進が、現実味を帯びてきた。

