大相撲の大関経験者で、西幕下筆頭の朝乃山(31=高砂)が、史上初めて2度の三段目転落を経て、関取に復帰した。

日本相撲協会は30日、名古屋市のIGアリーナで秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。新十両の旭海雄、石崎改め朝翠龍(あさすいりゅう)、朝白龍、西ノ龍という4人とともに、再十両としては唯一、関取昇進が決まった。

朝乃山は昨年7月の名古屋場所で、左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負った。その直前の夏場所は、逆の右膝を痛めて全休しており、合わせて5場所連続の長期離脱。小結から三段目まで番付を下げた、3月の春場所で再起してから3場所目となった、今月の名古屋場所を、西幕下筆頭で臨み、5勝2敗だった。七番相撲を取り終えた後は「まだ分からない。5番勝っても上がれないこともある」と、慎重に話していたが、吉報が届いた形となった。

朝乃山は、大関だった21年夏場所中に、新型コロナウイルスのガイドライン違反が発覚し、同場所途中から謹慎休場、翌場所から6場所の出場停止処分を受けて、三段目に転落していた。

出場停止だった前回とは違い、大けがで転落した今回も、三段目まで番付を下げていたが、復帰した春場所で三段目優勝。その後、5月夏場所の6勝1敗を経て、今回の5勝2敗で関取に復帰した。もともと、今年の目標に掲げていたのは、年内の幕内復帰。次の秋場所で、十両に昇進することまでは発表されたが、どこまで番付を上げたのか詳細までは発表されていない。秋場所の番付や、その後の番付運にもよるが、十両で大勝ちして、一気に幕内に番付を上げることが、次の目標となる。