[ 2014年7月16日8時5分

 紙面から ]大歓声を受けながらベルリン市内をパレードするドイツの選手たち(AP)

 W杯で優勝したドイツ代表が15日、リオデジャネイロからベルリンの空港に凱旋(がいせん)帰国した。約1・2キロにわたって行われたパレードに40万人以上が詰めかけ、熱狂的な歓迎を受けた。用意されたのは、上部がオープンデッキになったメルセデスベンツの黒いバス。約600人の警官が警備する中、「1」の数字がプリントされたそろいのチャンピオンTシャツを着た選手たちが、トロフィーを手に乗り込んだ。

 15日付の独ビルト紙は「ヒーローが戻ってくる」と報じるなど、ドイツ国内では優勝ムードがより高まった。東西ドイツ統一の象徴であるブランデンブルク門近くの広場はパンク状態。早朝から到着を待ちわびていたサポーターで黒、赤、黄色の3色に染まり、代表の到着前に立ち入りが制限されたほどだった。

 延長後半に決勝弾のボレーを決めたFWマリオ・ゲッツェ(22=Bミュンヘン)は、ツイッターで「どうなってるんだ!

 クレイジーだ!

 すごいぜ!」と大興奮。見渡す限りを埋め尽くしたサポーターに、特設ステージ上からヨアヒム・レーウ監督(54)が「我々全員が世界王者だ」とあいさつし、喜びを分かち合った。今後、選手には3週間のオフが与えられ、その後所属クラブに戻る予定。勝利の余韻はしばらく続きそうだ。