昨年5位のNGT48荻野由佳(19)が、2年連続の速報1位に輝いた。ライバルと目されていたSKE48松井珠理奈(21)、HKT48宮脇咲良(20)らを退けて、昨年同様の好スタート。愛知・ナゴヤドームで6月16日、開票される総選挙本番へ、大きな弾みを付けた。

 荻野はこの日、新潟市のNGT48劇場で、所属するチームN3の「誇りの丘」公演に出演した。発表会場のAKB48劇場と中継でつながれたステージで、待ちに待った吉報を聞いた。

 荻野は前年は速報、最終結果ともに80位にも入っていなかったが、昨年の速報で暫定1位。5万5061票を獲得し、2位松井に約2万票差を付ける圧倒的大差で、総選挙史上に残るビッグサプライズを起こしていた。その後はNGT48のシングル「世界はどこまで青空なのか?」でセンターを務め、AKB48の選抜常連にもなるなど、急成長。大手芸能プロのホリプロに移籍し、バラエティー番組に多数、出演するなど活躍の場を広げた1年だった。

 アイドルに憧れ、100以上のオーディションに落ち続けた。それでもあきらめずに夢を追い続ける荻野の姿に、ファンだけでなく、メンバーや同じ夢を見るアイドルの卵たちを共感させた。

 節目の10回目を迎えた今年の選抜総選挙は、初めて国外48グループ所属の外国人メンバーにも立候補資格が与えられ、史上最多の339人が立候補した。指原のほか、AKB48/NGT48柏木由紀、NMB48山本彩が出馬していない。