昨年12月に起きたNGT48山口真帆(23)に対する暴行被疑事件について、グループを運営するAKSが設置した第三者委員会による調査結果の説明会見が22日、新潟市内で行われた。約3時間の会見では、AKSの松村匠運営責任者兼取締役らが出席し、事件について報告。一方で会見中に山口本人とみられるツイッターのアカウントで調査報告に反論する意見が断続的に書き込まれた。両者の主張に食い違いが多く、あらためて溝の深さが浮き彫りとなった。

会見開始から約35分後の午後2時過ぎ、山口のアカウントでAKS側が開いた会見内容に反論のツイートが次々と書き込まれた。

山口は今年1月9日に、動画サイトやツイッターなどで事件を告白。翌10日にNGT48劇場での公演に一部出演し「このたびはお騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪した。山口はこの日、謝罪の経緯について、松村氏に要求されたと主張。さらにその際の文面も公表した。松村氏は「強要はしていない」とし、山口が公表した文面について「私がアレしたものではない」と否定した。

第三者委の報告書では、事件とは別に、ファンとの私的交流が認められたメンバーが12人いたことを明らかにしながら、運営側は不問とした。山口は「(松村氏が)第三者委員会が行われる前に『つながっているメンバーを全員解雇する』と私に約束した」と主張。松村氏は「つながり」について「街中であいさつされて、返答するようなことも含まれ(処分に値するか)線引きは難しい。(山口には)証拠がないと『処分する以前の問題』と連絡していた」と説明した。

これを受けて山口は「つながりにはあいさつも含まれるというのは勝手な解釈。犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」と“暴露”。その後に松村氏は「あいさつに…というのは、僕が認識してしまったこと」と発言を訂正。続けて恋愛関係にあったかなどについては「確認していくべき事象。調査したい」と返答した。山口のツイートは、運営側のコミュニケーション不足を露呈した。