SKE48大場美奈(27)31日、東京・紀伊国屋ホールで、この日東京公演初日を迎えた主演舞台「ハケンアニメ!」の公開舞台稽古に出席した。

同作は辻村深月氏の小説を原作に、アニメ業界の“覇権”を手に入れるべく奮闘、葛藤する人々の姿を描いている。大場はアニメ制作プロダクションに入社したばかりの制作進行担当、川島加菜美を演じる。

公開舞台稽古後、取材に応じた大場は、初座長公演について「座長として緊張しているわけではなく、みなさんと一緒に舞台を頑張ろうっていう気持ちしかないです」と話した。さらに「ベテランの方が多いし、私もできないことは正直にできないと言うタイプなので、座長だからと気は張らずに、みなさんのおかげで伸び伸びとやらせてもらっているなという感じです」と続けた。

夢を諦めずに追うことを決心する川島。大場が諦めきれないものを聞かれ「ん~」と悩んだ結果、「諦めたくないものはアイドルです!」と宣言し、ほほ笑んだ。女優としての活動が増えつつあるが、「今はお芝居が楽しいと感じているので、できる機会があれば積極的に参加したいです」と語った。

東京公演について、「アニメの裏側の話ではありますが、お仕事を真剣にやっている人たちに通じるものがあります」とアピール。また、「アニメの共通言語としたオタクという言葉があると思いますが、アイドルの世界もオタクで成り立っている世界です。オタクと言われている人たちなら1度は感じたことのある疎外感などが『ダメじゃなかったんだ』『自分が好きなことを貫いたのは間違いじゃなかった。むしろ良いことだった』と思えるシーンが絶対あるので、そういう方にも見て欲しいです」。役の川島加菜美のように熱く語った。

舞台には小越勇輝、市川しんぺー、三上市朗、菅原永二、町田マリー、幸田尚子、山内圭哉、小須田康人が出演する。東京公演は11月14日まで開催される。