SKE48松井珠理奈(22)が7日、名古屋のSKE48劇場で行われたチームS公演に出演し、グループからの卒業を発表した。公演後には動画アプリ「SHOWROOM」に生出演し、9月26、27日に卒業コンサートを行うことも明かした。不動のエースとしてグループを引っ張ったが、18年の世界選抜総選挙で悲願の1位に輝いた後は、体調不良に苦しんできた。卒業後は「幅広くやりたい」と語った。

「私、松井珠理奈はSKE48を卒業したいと思います」。SKE48最後の1期生がついに卒業を決めた。

松井にとっては、20年の幕開けとなったカウントダウン公演以来の劇場公演だった。アンコール2曲目が終わり、メンバーらに呼び込まれると、薄紫のドレスで登場しソロ曲「あの日交わした約束」を披露。歌い終えた松井はすがすがしい表情で「最近のメンバーを見ていて『成長したな』と思います。センターを任せられる存在がどんどん増えてきてうれしいです」。そして「勇気を振り絞って、1歩を踏み出したいなと思いました」と卒業を報告すると、劇場は悲鳴につつまれた。

小学生の時から、グループをけん引してきた。08年7月末にSKE48の1期生として合格すると、わずか3カ月足らず、当時小6でAKB48のシングル「大声ダイヤモンド」で前田敦子(28)とともにセンターに大抜てき。48グループのブレークをど真ん中で体感しながら、SKE48でも松井玲奈(28)とともに“ダブル松井”としてチームを引っ張ってきた。

AKB48との兼任、女優としても16年にTBS系ドラマ「死幣-DEATH CASH-」に主演。プロレス挑戦、ソロ歌手デビューと個人としての活躍の幅も広げながら、18年の「第10回AKB48世界選抜総選挙」で1位に輝き、13年のじゃんけん大会に続く初の“2冠”達成を果たした。ここ2年は体調不良が続き、休養する期間もあったが、それでも強い責任感を持って、SKE48の看板を背負ってきた。

公演終了後「SHOWROOM」に生出演した。9月26、27日に日本ガイシホールで卒業コンサート、SKE48の12周年記念公演となる10月5日が劇場最終公演となる。関係者によると、今後はソロで活動していくという。松井は「いろんなことをやりたい。歌も踊りも続けたい」。さらに「プロデュースもしてみたい。第2の秋元康と呼ばれるような人になってみたい」と大きな夢を語った。

◆世界選抜総選挙後の松井珠理奈

▼18年6月16日 第10回世界選抜総選挙で初のトップ。

▼同17日 一夜明け会見で「世界でやるべきだと思う」と海外開催を訴える。

▼同18日 CSフジテレビNEXTの討論番組「生放送! AKB48緊急会議」を体調不良で欠席。

▼同7月7日 公式サイトで長期休養を発表。SNS等の更新も休止し、完全休養に入った。

▼同9月6日 劇場公演冒頭にサプライズで登壇。同日放送の音楽番組にも生出演。

▼同11月3日 休養発表以来、初めて握手会のトークイベントに出席。12日にはPRイベントにも出席。

▼19年4月18日 初主演初舞台となるSKE48版「ハムレット」に出演。

▼同9月25日 公式サイトで体調不良による休養を発表。「全力で取り組むことが現時点では難しいとの判断に至り、一定期間のお休みをさせていただくこととなりました」。

▼同11月21日 ツイッターで仕事復帰を報告。

◆松井珠理奈(まつい・じゅりな)1997年(平9)3月8日、愛知県生まれ。愛称「じゅりな」。08年、SKE48の1期生として劇場デビューする。同年10月、AKB48のメジャー10枚目シングル「大声ダイヤモンド」でセンターに大抜てき。12~15年までAKB48を兼任。13年じゃんけん大会優勝。18年世界選抜総選挙で初の1位。163センチ。B型。