AKB48柏木由紀(32)が20日、東京・日本武道館で行われたコンサートで、グループ卒業を発表した。グループでは今年に入って卒業や卒業発表が相次いでおり、柏木で35人目。グループは大きな節目を迎えている。

「私、柏木由紀は、AKB48を卒業しようと思います」

武道館のステージで柏木が発表すると、会場は大きなどよめきに包まれた。

8月末には、IZ*ONEでの活動後、エースとして活躍の本田仁美が卒業を発表。今月に入っても、ドラフト3期生の齋藤陽菜、大竹ひとみ、吉橋柚花、チーム8だった大西桃香に続いて5人目となった。

グループは、大きな転換期を迎えている。今年4月に47都道府県の出身者からなるチーム8が活動休止。創生期から劇場公演などの礎となっていたチーム制も廃止した。グループにはメディアで活躍するメンバーだけでなく、劇場公演などチームとしての活動をモチベーションにしているメンバーもおり、卒業を決断するきっかけの1つになっていることは間違いなさそうだ。

ただ、「卒業を考える時期に差しかかっているメンバー」が多くなっているという現状もある。昨年17期生、今年18期生が加入したが、16年12月にお披露目された16期生は約7年、18年1月の「第3回AKB48グループドラフト会議」で指名されたメンバーも約6年活動している。中高生で加入し、6~7年活動すれば、一般的に大学卒業を迎えるくらいのタイミングとなり、次の道を模索することも必然だろう。

AKB48は当初から、グループでの活動をへて女優、歌手など芸能活動をはじめ、さまざまな道にステップアップする“夢への通過点”という側面がある。次への歩みを進めるメンバーはアイドルとしての経験を糧にすればいいし、グループでの活動を続けるメンバーは人数が少なくなってより団結力を高める契機にもなるはずだ。

時にはコンサートの演出にも携わり、多くの後輩が頼りにしていた柏木という存在が抜けるのは、グループにとって影響は大きい。この転換期をどういう方向に持っていくかは、メンバー、スタッフの意志と団結力にかかっている。【大友陽平】