AKB48の大西桃香(26)が10日、東京・新橋のアンテナショップ「奈良まほろば館」で、全国各地の日本酒についてつづった初エッセー「47の素敵な日本酒」発売記念イベントを行った。

ウェブサイト「幻冬舎plus」で行っていた、47都道府県の日本酒を1本ずつ紹介する連載をまとめた1冊。浅草で撮影した撮り下ろしカットをはじめ、各ページには、紹介文を朗読する本人音声がダウンロードできるQRコードもついている。

掲載写真などのパネル展をバックに取材に応じた大西は「約2年かけて連載してきたものが目でも耳でも楽しめるエッセー本になりました。初めての経験ですし、感慨深い思いでいっぱいです」と笑顔で話した。もともとお酒は好きだったが、日本酒に関心を寄せたのは「居酒屋でかっこいい日本酒を見つけて飲んで、おいしいじゃんとなったのがきっかけ」と明かした。そこから勉強も始め「アルコール度数の強いお酒で、大人が飲むイメージがありましたが、飲み比べてみると、見た目は似ているのに甘かったり、辛かったり、まろやかだったりと、飲んでみないとどんな味かわからないところが魅力的だなと感じました」。

大西自身は「カッとくるような辛いものが好き。熱かんよりもキンキンに冷えていた方がいいですね。宮崎県の『千徳』は味がドンピシャに好きだった」というが、「お酒には強いと思っていたけど記憶を失うことがよくある。世間的には強くないのかもしれないです」と苦笑い。酔うと陽気になってしまうようで「大体、メンバーと一緒なので大丈夫ですが、あとで『こんなことあったよ』って言われたりしますね。ちゃんとお家には帰ってますし、そんなに酔ってるように見えなかったともよく言われるかも」と語った。

2月15日をもってAKB48を卒業することも発表している。同日の卒業公演へ向けた準備も忙しくなっているといい「気持ちよく迎えられるように心の準備も整えています。公演の練習もしていますし、まずは15日を最高の日にしたい」と意気込んだ。

先月に出演した舞台「咎人の刻印~レミニセンス~」で得た自信も明かした。他仕事などで稽古合流が遅れて準備期間は約1週間しかなかったというが、二面性のある狂気的な役柄を熱演。「たくさんの方からほめていただいて、共演者の方からも『天才』と言っていただけて。私はいつも自分に自信がなかったですし、そんなこと今までありえなかったので。舞台歴が長い方にも言っていただけて自信になったので、今は1人でも頑張っていこうという気持ちが大きくなっています。すごく明るい気持ちで卒業を迎えられそうだなと思います」と話した。

卒業後は約1カ月半の休養を挟み、4月3日からソロで活動を再開する。すでに舞台の仕事などが決まっているといい「(休養中は)旅行に行ったりしたいですし、髪も染めたい。金髪とか。しっくりきたらそのままの髪で再会しようかな」と笑い「卒業したら20歳の時に初めて飲んだ(地元)奈良の梅乃宿の日本酒でまた乾杯したいですね。ファンの方も最近出した写真集やこのエッセーを読んでいただいて待っていてほしいです」。

次作の構想もある。白ワインも好きだといい「次はそういうのもいいなと思っています。海外のものとかも飲んでみたいですね」とさらなる執筆にも意欲をみせた。