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助演女優賞−加賀まりこ「洋菓子店コアンドル」「神様のカルテ」

加賀まりこ
日刊スポーツ映画大賞助演女優賞を受賞し喜びを語る加賀まりこ(撮影・山崎哲司)

【受賞発表記事】

 加賀まりこ(67)が「神様―」などで助演女優賞を受賞した。

 「安曇さんという役がくれた賞だと思います」

 演じた役名を挙げて、加賀は素直に受賞を喜んだ。大事にした役だった。演じた役の安曇雪乃は末期がんで大学病院に見放されるが、医師・栗原(櫻井翔)のいる小さな病院で、幸せな最期を迎える。「役と別れる、離れるのが嫌だった。女優人生で初めて味わった思いで、自分でも不思議な感情だった。初日舞台あいさつの時、これでこの役とお別れするんだということをヒシヒシと感じて、喪失感があった」。

 深川栄洋監督から出演依頼がある前に原作を読んでいた。「安曇さんに心が動いていました。だから依頼にはびっくりしました。安曇は手を差し伸べたくなる女性なら、私は強いイメージがあって、手を差し伸べてもらえないタイプなので、こういう役はキャスティングされないと思っていましたから」。役作りで、痛み止めのモルヒネが効いている間の患者はどうなるのかを知るため、実際の患者に会いに行ったりした。

 同じ深川監督の映画「洋菓子店コアンドル」で演じた元女優の老婦人役も高く評価された。「存在感が出せたらいいなと思って演じたので、うれしいです」。「神様―」で共演した宮崎が主演女優賞と聞いて「うれしいですね。私も女優として、これからもいろいろな色に染まりたい」と喜び、続けた。「授賞式で安曇さんにまた会えるような気がします」。旧友との再会を待ちわびる、優しい笑顔をみせた。【林尚之】

[2011年12月6日 紙面から]

 ◆加賀(かが)まりこ 1943年(昭18)東京生まれ。高校在学中にスカウトされ、62年に「涙を、獅子のたて髪に」で映画デビュー。高い演技力と自由奔放な言動から「小悪魔」の異名を付けられ、映画「月曜日のユカ」などで人気者になった。劇団四季「オンディーヌ」で主役を務めるなど、映画、ドラマ、舞台に活躍。80年に映画「夕暮まで」でブルーリボン助演女優賞。

 ◆「洋菓子店コアンドル」 鹿児島のケーキ店の娘なつめ(蒼井優)は恋人を追って上京し、彼が働いているはずの東京の洋菓子店に行ったが、すでに辞めていた。そこで偶然出会ったのが、伝説の元天才パティシエ十村(江口洋介)。なつめは常連の芳川さん(加賀まりこ)たちに支えられながら、店で働き始める。

助演女優賞・選考経過
 品田雄吉氏は「助演女優は特に充実しているね」と指摘するほど、議論が白熱した。決選投票でも加賀が永作に競り勝ち。「『神様のカルテ』そのものを引き上げた」(品田雄吉氏)、「『洋菓子店コアンドル』の注文の多い客は、彼女しかできない」(神田紅氏)と、加賀への称賛が多かった一方、「オドオドした演技が印象的」(乾瑞恵氏)と小池栄子を推す声もあった。
日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
  受賞作品/受賞者 記事
作品賞 「一枚のハガキ」
  新藤兼人監督
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監督賞   新藤兼人監督
  「一枚のハガキ」
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主演男優賞   松山ケンイチ
「マイ・バック・ページ」「GANTZ」「うさぎドロップ」
「ノルウェイの森」
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主演女優賞   宮崎あおい
「ツレがうつになりまして。」「神様のカルテ」
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助演男優賞   西田敏行
「探偵はBARにいる」「はやぶさ/HAYABUSA」
「ステキな金縛り」
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助演女優賞   加賀まりこ
「洋菓子店コアンドル」「神様のカルテ」
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新人賞   井上真央
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」「八日目の蝉」
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外国作品賞 「英国王のスピーチ」
  トム・フーパー監督
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石原裕次郎賞 「探偵はBARにいる」
  橋本一監督
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石原裕次郎新人賞   該当者なし ー
ー
ファン大賞 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
  山崎貴監督
授賞式記事
石原裕次郎賞・石原裕次郎新人賞とは
 1987年(昭和62)に亡くなった、戦後を代表するスター石原裕次郎さんの遺志を引き継ぎ、日刊スポーツ映画大賞に併設。石原プロモーションが運営に全面協力している。その年に最もファンの支持を得て、スケールの大きな作品に贈られるのが石原裕次郎賞。裕次郎さんをほうふつとさせる将来性豊かな、映画デビュー5年以内の新人に贈られるのが、石原裕次郎新人賞。賞金は各300万円、100万円。




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