今週からフリーアナウンサーの住吉美紀アナ(46)の登場です。11年にNHKを退職し、現在はTOKYO FM「Blue Ocean」(月~金曜、午前9時)のパーソナリティーとして活躍しています。初回は番組の魅力、次週以降は今、はまっている和の世界について、また、離れてから感じたNHKについてなどを語ってもらう予定です。

和装が似合う住吉美紀アナウンサー(撮影・中島郁夫)
和装が似合う住吉美紀アナウンサー(撮影・中島郁夫)

「Blue Ocean」のパーソナリティーを務めて約8年。番組が住吉アナ自身の元気の源になっていると感じる。

「日常生活がより楽しくなったり、元気になれるような情報を中心にお伝えしつつ、その時に聴くと気分がのる音楽をお届けしたりする番組。リスナーの方の日常の楽しさや大変さをシェアして共感しあえるのが魅力。皆さんとつながっていることを確認し、私も頑張ろうと思える。個人的にも知りたかった情報とかが多くて」と紹介した。

東京・銀座の街の人や店を自ら取材して紹介する「銀座美人」というコーナーがある。元気の源の大きな要因のようだ。

「銀座の取材を始めて約6年。銀座にものすごく詳しくなって、すごく好きになって、個人的に買い物などをしています。たとえば、今日、着ているお着物も取材した呉服店さんで買った訪問着です。店主の方が初心者でも分かるように着物の楽しさや魅力を教えてくれて、はまりました」

最近もリスナーのメールをきっかけにコーヒー店を取材し、そこのコーヒーとオーナーのコーヒー話にはまったという。

「コーヒーの入れ方講座を受けたりして人生がより豊かになった気がします。銀座博士。歩く銀座食べログみたいです(笑い)」

飽きっぽい性格だと言うが、8年近く続けている。パーソナリティーの魅力は何だろう。

「私、生放送が好きなんです。何か言うとメールですぐに反応が返ってくる。あと、番組が素の自分が共感できたり、面白いと思える内容なので、着飾らない、無理をしない、素の自分が放送で使えるんです。100%素の自分で向き合い、本当に思ったことを語れることがやりがいにつながっています」

正直で真っすぐな性格。

「パーソナリティーって、訳すと人格。知識や技術だけでの勝負じゃなく、人格をそのまま出し、そこに、何かを感じていただいたり、共感してもらったり。そこがパーソナリティーの魅力でしょうか」(つづく)

◆住吉美紀(すみよし・みき)1973年(昭48)4月5日、神奈川県生まれ。国際基督教大卒業後、96年にNHK入局。「プロフェッショナル仕事の流儀」や07年の紅白歌合戦では総合司会を務めた。11年3月に退局し、フリーに。現在はTOKYO FM「Blue Ocean」に出演。16年1月に一般男性と結婚。趣味は茶道。血液型A。