小説を元に音楽を作り出す-。音楽ユニット「三月のパンタシア」のボーカル「みあ」の話題が、急上昇している。“言いたくても言えない切なさ”“素直になれない心の詰まり”を音楽に昇華。若者を中心に人気を集めている。

2016年6月1日にテレビアニメ「キズナイーバー」のエンディングテーマ「はじまりの速度」でメジャーデビュー。18年からは、みあ自らが書き下ろす小説を軸とし、“音楽×小説×イラスト”を連動させた自主企画「ガールズブルー」をWeb上で展開している。21年には、初めて素顔を公開した。

昨年について「まだ世の中は大変な状況は続いていますが、メジャーデビュー5周年記念配信ライブの開催、そして約1年10カ月ぶりとなる有観客ライブの開催、シングルの発売、小説の刊行、とさまざまなチャレンジができた1年でした。またこれまで素顔を公開せず活動してきたのですが、新たな表現のありかを求めて、決意の一歩を踏み出せた年でもあったなと思います」と振り返った。

3月9日にはニューアルバム「邂逅少女」を発売する。2日には、収録曲の軸となる、書き下ろし小説「再会」が公開された。今年について「空想とリアルを織り交ぜた、三月のパンタシアしか紡げない音楽表現をより追求していけたらと思っています。今年は、ここ数年なかなかファンのみなさんと会えなった分、ライブの年にしたいですね。これまで以上に、いろんな場所に音楽を直接届けに行きたいです」と意気込んだ。

最後に読者に向け「三月のパンタシアの音楽表現の軸は、物語性にあります。私自身が小説を書き下ろし、その小説をもとに音楽を紡ぎます。青くて気高く、淡くて痛い、青春時代を描いた音楽・小説・イラストを、たっぷり楽しんでもらえたらうれしいです。22年もどうぞよろしくお願いします」と呼び掛けた。