歌手でタレントの円広志(69)がMCを務めるカンテレ「よ~いドン!」(月~金曜、午前9時50分=関西地区)が7月に放送15年を迎えました。先日、放送15周年の特番(15日放送)の収録と会見が大阪市内で行われました。番組開始当初は、視聴率に苦しみ、「1年で終わるかも」と言われた時期もありましたが、いまでは関西の朝のお茶の間にすっかり定着。長寿の秘訣(ひけつ)に「ゆっくリズム」があります。
関西の朝のお茶の間に「ほっこり」した時間が流れます。「毎朝、『よ~いドン!』のスタジオに来るのが楽しい」。今月21日に70歳になる円が声を弾ませます。
08年6月、約14年9カ月続いた「痛快!エブリデイ」の後を受け、生活情報生番組としてスタート。08年の視聴率は年間平均4・7%と厳しい船出となったが、翌09年には同7・4%へ急上昇。20年2月には過去最高の視聴率17・7%を記録。14年11月には歴代最高占拠率53%をマークした。この時間帯にテレビを見る2人に1人は見ていることになります。
生番組ながら芸能ニュースなどニュース情報系は扱わず、番組のコンセプトは「ゆったり」「ほっこり」「にっこり」。オープニングの街ぶら企画「となりの人間国宝さん」は名物コーナーになりました。円らが各駅周辺を散策し、印象深い人を独断で「人間国宝さん」に認定。「隣のおっちゃん、面白いらしいよ」と、世間話に出そうな人を求める気楽な街ぶらです。
円には15年の街ぶらで大切にしてきたことがあります。
「相手の人をリスペクトする。人それぞれに一番大切な人生を持っている。そこを基本にして、対話する。会う人、すべてに『人間国宝さん』のシールをあげたいけど、シールは原価(500円ぐらい?)がかかっているので、全員には渡せない(笑い)。どんな人であろうと、その人の人生はとなり人間国宝さんかなという思いでやっています」
1つの目標としてきた「痛快!-」の放送期間を超えました。「7年ぐらいのときは15年は見えなかった。13年ぐらいして、あの長寿番組の『痛快!』のしっぽが見えてきた」と振り返りました。
「街で出会った人たちから元気をもらっている。番組で歩くことで元気をもらっている。月~金曜日、へたってくるときもあるけど、この番組に来ると、楽しくて、嫌なことを全部、忘れることができる」
円は他のレギュラー番組の仕事をセーブし、「よ~いドン!」一本に絞っています。「どれを選んだらいいかというと、『よ~いドン!』が最後の番組。この番組だけは何とか、1日でも長くやりたい」。
20周年に向け、これからも関西の街々をまわって、まわって、まわって、まわります。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




