日向坂46の「かとし」こと加藤史帆(23)が、新曲「君しか勝たん」(明日26日発売)で初のシングルセンターを務めます。グループとメンバーに対する愛があふれ、曲名にちなんで「日向坂のみんなしか勝たん!」と猛アピールします。

日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)
日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)

1年3カ月ぶり5枚目のシングル「君しか勝たん」について「聴けば聴くほどじわじわ来る『スルメ曲』です」とアピールした。メンバーたちが横2列になって、隣のメンバーの肩を持ちながらステップを踏むダンスがお気に入りだという。「幸せになりますね。メンバーに触れるって、いいですね」と笑った。

ミュージックビデオでも、22人全員が平等にカメラに映るような構図が多い。「私1人がフィーチャーされるよりも、みんなが目立ったほうがいいと思っています」と説明した。

「振付師さんに『音楽番組用の振り付けは、どういうのがいい?』って聞かれた時も、『みんなが輝くようなやつにしてください!』ってお願いしました。誰か1人が目立つ振り付けもすてきだと思いますけど、みんなで映って、みんなで頑張ったほうが、日向坂らしい気がするので」

けやき坂46(読み:ひらがなけやき)時代の「ハッピーオーラ」(18年発表)以来のセンター。フォーメーション発表直後には「めちゃくちゃうれしいです」と素直に喜び涙を流した。

日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)
日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)

「『ハッピーオーラ』の時は、センターやりたくないと思って毎日泣いていて。とても悔いが残りました。あの頃よりはポジティブになりましたし、ファンの方も『いつかセンターになってほしい』とか声を掛けてくださって。どんどん、センターへの気持ちが明るくなっていったんです」

昨年12月の音楽特番で乃木坂46の「ガールズルール」をセンターで踊った。「センターに立てる喜びを感じて、さらに思いが増していきました」。前向きな過程を経て、初のシングルセンターをつかんだ。「結局、メンバーのみんなが優しいから、うれしいっていう言葉が出てきたんだと思います。『センターをみんなで支えよう』っていうグループ全体の雰囲気のおかげです」と感謝した。

バラエティー番組やモデル、女優業など、ソロで活躍するメンバーも増えている。「日向坂は、みんな強いですよ!」と言い切った。「センターだからちゃんとならなきゃ、という気持ちもあるんですけど、みんな強いし、おもしろい子もいるから、安心感があります」と言い、「みんなしか、勝たん! という感じです」と笑った。

日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)
日向坂マークを手で作り、笑顔を見せる日向坂46の加藤史帆(撮影・浅見桂子)

けやき坂46に加入してから5年が経過した。「あっという間でしたけど、だいぶ成長しました。昔より自信を持って生きてると思います。はい」とうなずいた。4月からはTBS系「ラヴィット!」に2カ月限定レギュラーとして出演。「とてもいい経験になりました。大物の方ばかりで。若槻千夏さんと真横で2時間も一緒にいられるのは、すごく勉強になりました」と感謝した。

「超アバウトなんですけど、『最強』になりたくて。自分はまだまだ。もっとすごいアイドルさんはたくさんいますから。もっと自信をつけて『最強』に近づきたいです!」

「かとし」が最強のアイドルに近づけば近づくほど、日向坂46も、「日向坂のみんな」も、最強のチームに近づいていく。【取材・構成=横山慧】

◆加藤史帆(かとう・しほ)1998年(平10)2月2日、東京都生まれ。16年5月、けやき坂46に一期生として加入。愛称「かとし」「としちゃん」。ファッション誌「CanCam」専属モデル。文化放送「レコメン!」火曜日パーソナリティー。160・5センチ。血液型A。