乃木坂46筒井あやめ(18)が、21日スタートのテレビ東京系「真相は耳の中」(金曜深夜0時52分)で連ドラデビューを果たす。4期生最年少として加入して4年、周囲から「落ち着いている」と言われがちな現役女子高生。試行錯誤しながらも、胸の奥に秘めた深いグループ愛を源に挑戦を続けている。

初のドラマ撮影現場は「ずっと緊張していて、まだ全然慣れないです」と打ち明けた。親子役で共演する主演の俳優伊原剛志(58)について「冗談とかを言ってすごく盛り上げてくださいます。『乃木坂の選抜にいるの?』って聞かれたので『はい、います』って答えたら、『すごいじゃん』って肩をポンッてされました」と笑顔で明かした。

劇中では“捜査能力ゼロ”の刑事・今井譲治(伊原)の娘で、推理オタクの芽依を演じる。趣味で行っているポッドキャスト(音声配信)をきっかけに、事件が解決していく異色のミステリーだ。

昨年上演の主演舞台「目頭を押さえた」の経験も生きている。「芽依ちゃんはお父さんと関係がちょっとギクシャクしているんです。実際の私は反抗期もなく親子仲もいいので難しいんですけど、舞台の時にもお父さんとの言い合いのシーンがあったので、雰囲気はちょっとイメージできました」と明かした。

初の連ドラ出演。「まだあまり実感もないんですけど、1日の撮影ですごくたくさんのことを学べています」。メンバーやファンからは「落ち着いている」「肝が据わっている」と言われることも多いが-。

「新しい現場に行くと、皆さんが想像している以上に、悩むんですよ(笑い)。悩まないと思われがちなんですけど、スタッフさんからも『意外とそういうタイプなんだね』って言われます。でもいい意味で、普通に生きていたら経験しないような悩みとか緊張を味わえていると思うので、前向きに頑張っています」

28日スタートのテレビ朝日系ドラマ「最初はパー」(金曜午後11時15分)に出演する同期の賀喜遥香(21)と連絡を取り合っているという。「かっきーもドラマ(レギュラー)初めてで同じ状態なので、励まし合っています」と笑った。

中2だった18年11月に加入。「あっという間に高校生も終わっちゃう。4年間、すごくいろんなことを経験させてもらいました」と振り返った。今年5月に横浜・日産スタジアムで行われたデビュー10周年バースデーライブ前後から、意識も変わってきたという。

「グループのことを考えるようになりました。5期生の子も入ってきて、先輩も卒業して。今まではついて行くことで精いっぱいだったんですけど、乃木坂をこれからも大きくするために、ついて行くだけじゃなくて自分でも考えないとダメだと思って」

感情を派手に表現するタイプではないが、「乃木坂が好きですし、恩返しをしたい、という気持ちが大きいです」と言い切った。

「私たちが入ってきた時、乃木坂はもう結成から7年くらいたっていて。すぐにいろんなことをやらせてもらいました。そこまで作ってくださった先輩方に、これからも乃木坂が輝いてるところを見せたいです」

未来の乃木坂46のために、初ドラマも前向きに乗り越える。【取材・構成=横山慧】

◆筒井(つつい)あやめ 2004年(平16)6月8日生まれ、愛知県出身。愛称「あやめん」。ファッション誌「bis」レギュラーモデル。文化放送「乃木坂46の『の』」(日曜午後6時)16代目MC。160センチ。血液型O。

「真相は耳の中」で連ドラデビューを果たす乃木坂46筒井あやめ(撮影・横山健太)
「真相は耳の中」で連ドラデビューを果たす乃木坂46筒井あやめ(撮影・横山健太)
乃木坂に恩返ししたいと語る筒井あやめ(撮影・横山健太)
乃木坂に恩返ししたいと語る筒井あやめ(撮影・横山健太)