乃木坂46山下美月(24)が、快進撃を続けている。TBS系連続ドラマ、日曜劇場「下剋上球児」(日曜午後9時)に出演中。今年はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」はじめ、5本の連ドラにレギュラー出演した。現役アイドルとしては異例の活躍で、乃木坂46の新たな開拓者となっている。【横山慧】

疲れた様子も見せず、笑顔で忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)
疲れた様子も見せず、笑顔で忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)

現在「下剋上球児」撮影の真っ最中だ。劇中では、越山高校野球部員の根室知廣(兵頭功海)の姉、根室柚希を演じる。試合の応援シーンなどで年上の俳優と共演するシーンも多い。「日曜劇場」枠初出演で「すごくうれしいです。そうそうたる方々と一緒の現場で、味わったことのない緊張感ですけど、皆さん人柄が温かいのですごく勉強になっています」と感謝した。

主演の鈴木亮平(40)とは初共演。「自分も含めて、若手キャストの皆さんにもすごく親身になって、相談とかにも乗ってくださいます。お芝居に対する熱量とか座長力みたいなものを感じて、感動するぐらいの人間力です」と明かした。

今年は3月まで放送された「舞いあがれ!」に始まり、フジテレビ系「スタンドUPスタート」、テレビ東京系「弁護士ソドム」、同局系「さらば、佳き日」、そして「下剋上球児」と、現役アイドルとしては異例の連ドラ5本にレギュラー出演した。「ありがたいです。いろんな現場で経験させてもらったこととか、乃木坂で活動している中で力がついたものとか、自分がいろんなものを蓄えさせていただいていると感じて、相乗効果で前に進めているなと実感できた1年でした」と振り返った。

笑顔で忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)
笑顔で忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)

「今来てる仕事を全力でやるみたいなタイプなので、本当に今を精いっぱい生きているという感じです(笑い)。でも、以前は常に焦りながら駆け足で生き急いでいたのが、今年はいったん立ち止まって大きく深呼吸ができた感じがあります。自分がすごく恵まれた場所にいるんだな、って感謝しながら活動できました。朝ドラで期待値が上がっている部分があると思うので、責任感はあります」

初のセンターを務めた21年1月「僕は僕を好きになる」から、来月6日発売の新曲「Monopoly」まで、9作連続で選抜メンバーのフロント(最前列)を務めた。グループ内でも文字通り最前線で活躍を続けている。「初選抜の『シンクロニシティ』(18年4月発売)でフロントになった頃は怖かったし、正直しんどかったこともありました。でも初センターの時に気持ちが固まって、今はフロントにふさわしい人間でいたいと思っています。一番先輩にもなりましたし」と自覚を明かした。

「自分が仕事を頑張ることで、後輩たちにいろんなことを残してあげたいです。現役でアイドルをやっていても、たくさんドラマに出られるんだっていう道を切り開いていきたい。先輩方がいろんな道を切り開いてくださったから、今自分がこうやっていろんなことをできているので」

グループの礎を築いた1、2期生が全員卒業し、3~5期生だけで迎える初の年末が迫っている。「今の乃木坂の雰囲気がすごく好きです。期の垣根を越えてみんな仲いいですし、一致団結している。個人としても乃木坂に貢献できるようにいいペースで頑張っていきたいです」。頼もしい“最上級生”が、乃木坂46を力強く引っ張っている。

疲れた様子も見せず、忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)
疲れた様子も見せず、忙しい毎日を語った乃木坂46の山下美月(撮影・中島郁夫)

◆山下美月(やました・みづき)1999年(平11)7月26日、東京都生まれ。16年9月加入の3期生。愛称「やま」「美月」など。ファッション誌「CanCam」専属モデル。160センチ。血液型O。