夏ドラマ始まりました、早速ですが、今回取り上げたいのは「最高の教師 1年後、私は生徒に■された-」。2019年に菅田将暉主演で放送されたドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です」の製作陣がそろう意欲作。ちまたでは続編と言われており、なぜかツイッターのアカウントもそのまま引き継いでいる。しかも主題歌が菅田将暉、今風にいうと「やってんな」てところでしょうか(笑い)
主演は松岡茉優。誰もが認める実力派女優、改めて調べてみたら年齢が28歳というのにビックリ。子役からやっていることもあるが、成熟した芝居は一見の価値あり。最近ではWOWOWドラマ「フェンス」が特によかった。そして生徒役は芦田愛菜を筆頭に30人。「3年A組」の時もだが、各事務所のエース級がそろう。
「3年A組」では、永野芽郁や上白石萌歌とすでに知れ渡っていたメンバーに加え、現在放送中の月9に出演している森七菜、神尾楓珠、萩原利久、さらには今田美桜に堀田真由に富田望生とその後ブレイクした俳優が多数出演していた。このドラマがひとつの転機になったのは間違いなく、他の学園ドラマと同じく、若手俳優たちの見本市になっているのは確かである。
ブレイクするきっかけとして、露出が増えるのはもちろん、若いうちに菅田将暉や松岡茉優といった実力派俳優の近くで芝居ができるのは大きいことだと思う。特に学校が舞台なこともあり等身大な役の上、教室内だけでの展開も多く、セリフ量も半端ない。スポーツの世界でいえば、練習をいくつも重ねるより、プロとの本気の試合を一試合でも多く経験したほうが成長していくかんじだろうか。
最後になったが今回紹介したいのは芦田愛菜。説明不要の国民的スターの1人。意外にも民放ドラマが7年ぶりとのこと。一話の演技がすでに話題になっているが、松岡茉優とのやりとりはさすがの一言。2人の画面から伝わるその圧、半端ない説得力である。恒例のサッカーに例えると、ひと昔前のバルセロナで脂の乗り切ったロナウジーニョとデビューしたばかりの神童・メッシの競演といったところだろうか。
二話目以降、バルサでいうところのイニエスタやシャビなどさらなるスターがおそらく出てくるであろう。また、一話の内容だと芦田愛菜がどこまで物語に絡んでいくのかが想像できない。松岡茉優演じる先生に寄り添うのか、生徒側の誰かと仲良くなるのか、最重要人物なだけに今後の展開も楽しみである。
◆谷健二(たに・けんじ)1976年(昭51)、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。多数の自主映画に携わる。その後、広告代理店に勤め、約9年間自動車会社のウェブマーケティングを担当。14年に映画「リュウセイ」の監督を機にフリーとなる。映画以外にもCMやドラマ、舞台演出に映画本の出版など多岐にわたって活動中。また、カレー好きが高じて南青山でカレー&バーも経営している。今後は映画『その恋、自販機で買えますか?』『映画 政見放送』が待機中。
(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画監督・谷健二の俳優研究所」)





